【CATSTL Tips】面の編集の仕方

CATSTLでは、ファセットを選択して新たに面を割り当てることができます。ここでは、OpenFOAMなどの流体解析用に、ひとつの面だけで構成されたSTLデータに対して、２つの流入境界と１つの流出境界の面を割り当てる作業を行ってみます。

ここで説明しているモデルのSTLファイルは以下からダウンロードできます。（Zipファイルを解凍してご使用ください。）

境界面

このSTLデータは、分岐菅の形状データです。STLファイルをインポートすると、「FACE」という一つの面で構成されていることがわかります。

このデータに対して、２つの流入境界面「in1」「in2」、１つの流出境界面「out」を割り当てます。また、側面は「wall」という名前にします。

面の割り当ては、[面編集]タブで行なうため、[面編集]タブを開いておきます。

まず、「in1」にしたい面が見えるように拡大しておき、[多角形選択]アイコンを押し「多角形選択モード」にします。そして、その面を囲むようにクリックしていき多角形で囲みます。右クリックで確定すると、面が選択されます。

次に、[面編集]タブで、「新規面の名前」に「in1」と入力し、「面」で「新規」を選択しておいて、[変更]ボタンを押します。

これで、選択した面が「in1」という新たな面に変更されます。

※面の選択方法は、以下の記事も参照してください。

同様にもう一つの流入面「in2」を定義していきます。

「in2」にしたい面が見えるように拡大しておき、[多角形選択]アイコンを押し、その面を囲むようにクリックしていき多角形で囲みます。右クリックで確定すると、面が選択されます。

[面編集]タブで、「新規面の名前」に「in2」と入力し、「面」で「新規」を選択しておいて、[変更]ボタンを押します。選択した面が「in2」という新たな面に変更されます。

Tips：　面の変更は選択されている面すべてに対して行われるため、面選択を行う前には、[選択解除]アイコンを押して、面が選択されていない状態から、選択していくようにしてください。

Tips：　面変更の際、「新規」ではなく、既存の面を選ぶと、その面に追加されて割り当てられます。

Tips：　「登録パート」はパートが複数ある場合、ここで選択したパートに属する面として変更されます。

同様にして、流出面「out」を割り当てます。

流入、流出境界面が割り当てられた状態なので、もともとの面「FACE」が側面になっています。そこで、最後に「FACE」を「wall」という名前に変更します。

パーツリストで、「FACE」を選択し、マウスの右クリックから、「選択面の名前を変更...」を選びます。

ダイアログが出るので、「wall」と入力し、[OK]ボタンを押します。

これで、「FACE」から「wall」に変更されます。